業界の構造や年齢によって決まる企業規模の意味

企業の規模は、企業選択に当たっての大きな要素です。
企業規模は、福利厚生、給与水準、入社後のキャリア形成などに大きな影響を与えるからです。
一般に、企業規模が大きいほど待遇は良くなりますが、企業規模が与える影響は業界の年齢と併せて考える必要があります。
一般に業界の年齢が高くなるにつれて、業界を構成する企業の数は少なくなり、一部の大手企業による市場の寡占が進みます。
寡占が進んだ業界では通常、2、3社の大手企業、5、6社の準大手企業が市場シェアの大半を占め、中堅・中小・ベンチャー企業は大手企業の下請け的な立場になります。
こうした業界では、企業の大きさができる仕事の幅に直結しがちです。
一方、年齢が低い業界の場合には、事業環境の変化が激しく、新たなビジネスチャンスが頻繁に生まれるため、自由度の高い中小・ベンチャー企業でも、努力次第で様々な仕事に関わるチャンスが与えられます。
なお業界が大きく変化しているときには、大手の衰退、ベンチャーの躍進、異業種・外資の参入などが起こるため、動向を注意深く見極める必要があります。